ヒサカズの思い出
ヒサカズとは同じ中学校に通い、おそらく中3だけ同じクラスになったと思う。
そう、たった1年間しか同じクラスになっていないがインパクトが強かった人物だ。
顔は面長で、目は細く、笑顔が多かった。
イメージ的に昔話に出てくるお爺さんみたいな顔。
もしくは「ばかうけ」のお菓子みたい。
予想を超えたヒサカズの頭の悪さ
後々、高校受験で分かるが、想像以上に成績が悪かった。
ヒサカズの性格は、ユニークで行動的なスケベだった...。
アホさ加減がおもしろく、2段の階段があるところに寝そべり、女子が通るのを待って、スカートの中を覗こうとしていた。
女子から悲鳴をあげられていた...。
修学旅行のお風呂の時に、男風呂から裸のまま外に出て、窓つたいに隣の女風呂を覗きに行った。
覗きに行った時、こちらの窓の鍵を閉めたくなったけど、やめておいた。
覗けたかどうかの返事はなく、なぜか恥ずかしそうにしていた。
授業中、震度1くらいの軽い地震があった際、1階の教室で外の窓際の席だったヒサカズは外に飛び出ていた。
ウケ狙いでやった行動なのか不明だが、爆発的な笑いが起こった。
文化祭の準備をしており、作業が間に合わなく、夜にヒサカズの実家に集まることになった。
はじめてヒサカズの実家に訪れたら床屋で、BarBer◯◯という名前だった。
バーバーという名称を付けている床屋は、はじめて見たので、みんなで笑ってしまった。
高校受験になり、私立の受験を終え、本命の公立を受験する前に、唯一受験日が違う公立を1校受けることができ、名前され間違えなければ合格するとまで言われていた高校があった。
私も念の為に受けたが、驚くほど簡単な問題だった。
9割以上が合格するのに、ヒサカズだけ不合格...。
正直驚きと、そこまで成績が悪かったとは思わなかった。
私は見事、本命の公立高校に合格して、ヒサカズとお別れになった。
ヒサカズとは、中学以来、会っていないのでどうしているのだろう?
実家の床屋を引き継いだのかな。
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