女の子と初めてのデート
高校生の終わりがけの3学期。
食堂で、はしゃいでいる女の子を見かけた。
「こんな子が同級生に居たんだ!」と思うくらい私の好みの女性だった。
明るく、片目が寄り目でかわいかった。
その仲間に同じ部活の女の子が居たので、その子に頼み、ある日の放課後、彼女に教室で待ってもらうようにお願いした。
緊張から遅れていったら、その子だけ教室に残って待ってくれていた。
人生はじめての告白をした。
正直、話すのがはじめてだし、その子も私のことを知らなかったので「友達から」とOKしてくれた。
それから、2人並んで歩いて帰った。
彼女はバス通学だったのに、ひとつ前のバス停まで歩き、見送った。
彼女の方から、長く歩くようにしてくれたので、好意は持ってくれていると感じた。
初めてのデート
初めてのデートはアイススケートを選んだ。
手袋しながら手を繋ぎ、最初のデートとしては大成功だったと思う。
だが、彼女は髪を10cm切って来ており、そのことに気付かず、少しガッカリさせてしまった。
ロングヘヤーの10cmは、さすがに気が付かなかった。近くで会うのは2回目だし...。
よゐこの濱口優が、女性の僅かな変化に気付き、それをちゃんとポジティブな表現で伝えるから、濱口優がモテるのがよくわかる。
2回目のデート
2回目のデートは、鉄道に乗り、大きな公園へ出掛けた。
恥ずかしくて手を繋げなかった。
近くに水族館があるので、水族館へ行くべきだったと反省。
薄暗い水族館は、男女の距離を縮めると後から知った。
3回目のデート
都心へ出掛けたと思う。
ブラブラしつつ、公園で並んで座って休んでいたら、彼女の方から肩に頭を寄せてきて、かなりドキドキした記憶がある。
またしても、手を繋げなかった。
4回目のデート
事件が起こる。
ボーリング場へ行った。
ストライクをとったらハイタッチするなど、流れは好調と思われた。
その帰り、神社に立ち寄って休んでいたら、チンピラが話しかけてきた。
モデルガンを持っており、こちらに向かって打とうとしている。
正直、何をしてくれているんじゃ!と内心、怒りが湧いていた。
カラダを鍛えていたので、喧嘩したら勝てそうだが、どう判断していいか、わからずにいた。
本当に打ってきたら殴りかかっていただろう。
彼女を守るのは大前提で、喧嘩になって彼女に何かあってはいけなく、結局、モデルガンにBB弾は入っておらず、その場を後にした。
その時の立ち振る舞いで、彼女にガッカリさせたと思われる。
不穏な空気が流れ始める。
5回目のデート
映画を観に行った。
当時、私は自分の好みを押し付ける傾向があり、アクションものを選んだ。
そして、最悪なことに盛り上がる場面から音が流れなくなった。
名作の映画でなかったから、映画自体おもしろくなかったのに、さらに音声が流れなく最悪な状態だった。
彼女が好む映画を選ぶべきだったと反省した。
終わりを迎える
それから何度か会っていたが、ぎこちなくなっていき、別れを告げられた。
それまで女性と2人で出掛けることをしなかったので、配慮や楽しませることができなかったと反省点が多々あった。
恋人ではなくても、女性と2人で遊ぶ練習が必要だった。
その後、自動車学校で再会するも驚いた表情をされ、一言も何も話してくれなかった。
さらに、高校の同級生と付き合いだしたと余計な情報が入ってきた。
その相手が、私が嫌いだった男だった...。最悪だぁ...。
その後のことは何も知らない。苦い思い出だ。
スポンサーリンク