カンニングの思い出
高校生の頃、一度だけカンニングしたことがあります。
そのテストとは、保健体育の筆記試験。
中間か期末か忘れたが、珍しく保健体育のテストが加わった。
おそらくその時の1回だけだったような記憶がある。
その内容も男性・女性の陰部が断面図になって細かな名称が多く含まれていた。
正直、そんな細かな名称を覚えるのは、医者を目指す人以外、覚える可能性が低いと当時は思った。
他の教科で精一杯なのに、陰部の細かな名称を覚える気になれなかった。
よって、たくさん記載されている名称を小さな紙に書き写して準備した。
それが的中し、そのまま驚くほどテスト内容になっていた。
2、3個くらい出るかなっと予想していたのに、そのまま大量に出題されたのだ。
テスト内容を考える体育の先生の手抜きにも思えたが...。
早々とテストを終えた私は、後ろの友人は覚えていないだろうと、後ろに回答が見えるようにカラダを傾けた。
後で聞いたら、友人は「有り難く書き写した」とのこと。
その後、学校内で問題が起こった。
保健体育のテストの点数が、全体的にかなり低かったのだ。
点数が低かった人は体育館に集められて、説教されながら長時間正座をさせられた上、後日、再テストが実施された。
それも学年の半分以上の人数。
みんな一生懸命に陰部の名称を覚えさせられたのだ。
自分の悪さを棚に上げ「変な学校」と思った。
疑われたカンニング
別のテスト期間に、数学のテストの最中、私は集中し過ぎていたのか、無意識に片手に強く消しゴムを握りしめ、考えながら回答を書き込んでいた。
すると、見回りしていた先生が私の片手を持ち上げ、手を開いた。
先生はカンニングしていると思い、手に何か隠し持っていると勘違いしたのだろう。
消しゴムが出てきた時の先生の気まずさ、私は集中していたのでかなり驚いた。
担任の先生なので疑われたのがショックだったが、見つかっていないけど、前科があるので何とも言えない...。
その後、みんなの回答を見て回って戻ってきた先生が、間違っている箇所を指差し「ここはもう一度考えた方がいい」とアドバイスしてくれた。
先生なりの疑ったお詫びだったのだろう。
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