コロナ禍でのお葬式
親戚のおばさんが亡くなった。
親戚の中で唯一、お笑いのセンスが高く、いつも笑わせてもらっていた。
でも、娘の長女は「またバカ言って」といった感じで流されていた。
以前、遊びに行った時、おばさんが庭のカメムシをビニール袋いっぱいに集めており「まだ子供できんね。これ煎じて飲んだらすぐにできるよ」とニコっと笑っていた。
私たちの結婚式の時も、料理のおしながきに食前酒と書かれているが、見当たらないので、これかなっと飲んだのが醤油だったと言っていた。
そして、子供が生まれて、赤ちゃんを見せに行った時「知らん人がきた」って娘さんを連れてきた。
それから、おばちゃんの生い立ちをなぜかずっと聞かされた。それが最後となった。
そんなおばさんも97歳になっていたようだ。
浴槽で亡くなっていたとのこと。
コロナ禍での初めてのお葬式
コロナ禍でのお葬式だから、近い親族だけでのお葬式形式になり、15人程度だけ葬儀場に集まった。
一番近い孫も1人だけ孫代表みたいに来ていた。
よって、何で私が呼ばれたのだろう?と思った。
多分、うちの母親が呼ばないようにと言われたのに、私を呼んだと予想できる。
母親は嘘つきで、世間体を気にし過ぎる性分なので、コロナ禍だろうと葬式には出席するのが当然と思っているのだ。
普通だったら、いとこが多く来ており、久しぶりに会って話したりするが、いとこが誰も来ていないので、静かなお葬式でした。
全員、マスク着用で、おもしろいおばちゃんだったから、笑って逝かせてほしいのかもっと、ひとボケやりたかったが、ツッコむ人がいないのでやめておきました。
ちょうど映画「一度死んでみた」を観た後だったので、近くにおばちゃんがいるような感じがした。
賑やかなお葬式をあげてもらいたかっただろうに、静かでしんみりしており、これだけ少人数のお葬式は初めてでした。
コロナにより、お葬式もこんなに変わってくるものだろうかと思った日でした。
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