子育て日記|子供は小学1年生

小学1年生になる子供の関心や悩みを一緒に考えます。小学6年生になりました。中学受験へ向けて勉強中!

犬が大好きなのに飼えない|その1

私は犬が大好きだ

今まで一度も犬を飼ったことがない。
正確には、飼える環境に未だになっていないのだ。
子供の頃、実家は庭がある一軒家で、飼えそうなのだが、両親とも犬を飼うことに猛反対。
それでも食い下がって頼むと「ヤギならいい」と訳の分からないことを言ってきた。
乳を搾れるし、エサは草を食べるから食費がかからないという。
犬が好きな理由の一つに、一緒に走れるというのがあるが、ヤギと走って、ハイジやペーターの気分を味わうのとはまったく違う。
ましてや住宅街でヤギを連れて散歩していたら、変わり者扱いされていただろう。
自分の家で飼えないから、人の家で飼われている犬を異常にかわいがった。
それは飼い主より懐かれる程。
さらに昭和50年代、私が小学生の低学年の頃、今では考えられないことだが、放し飼いされている犬が多かった。
そんな犬たちとのエピソードをまとめてみました。

コロ

幼稚園生の頃、同級生とその家族が向かいの家に引っ越してきた。
さらに、コロという茶色の雑種犬を飼い始めた。
当然、私はめちゃくちゃかわいがった。
いろいろ一緒に遊びまわったが、どんな遊びをしたかはあまり記憶にない。
子供の頃なので、次第に他の遊びに夢中になり、コロとメインで遊ぶことも減っていった。
大人になったコロは、いつしか首輪を外して、勝手に出掛けるようになる。
コロはメスだったから、妊娠・出産と衝撃的な出来事もあった。
コロが産んだ子犬を当然、私の家で飼うことは許されず、子犬一匹を残して他の家にもらわれていった。
残された子犬が脱走して、いつの間にか他の家で飼われていた。
またコロ一匹となり、その後、人に懐いていたコロが徐々に変貌していく。

シロ

近所で飼われているシロという、よく吠え、人を噛みつこうとする白く毛が長めの小型犬がいた。
本当の名前は知らないが、色が白いことから、みんな勝手にシロと呼んでいた。
このシロが、たまに脱走して住宅街を彷徨うのだ。
出会ってしまうと吠えて、噛みつこうとする。
小学校の下校時によく会い、体操着の入った巾着袋を振り回して応戦した。
すると、どこかへ消えていく。
そんなシロとコロが、たまに行動を共にするようになっていた。
シロと会った後のコロは、次第に凶暴化していく。

ある日の夕方、私とコロの飼い主ともう一人の友達の3人で、小学校の校庭で遊んでいた。
小学校の校舎が高台にあり、校庭が低くなっている。
校庭の遊具のところにいた私は、高台にシロがいるのを発見した。
さらにコロまでいた。
当然、私と飼い主は「コロー!」と叫んで呼ぶ。
しかし、なかなか来ようとしない。
呼び続けていると突如、コロが猛ダッシュで駆け寄ってきた。
私と飼い主は、コロの目が血走っており、危険な状態だと気付く。
「まずい、ジャングルジムの上に逃げろ」と私と飼い主は登った。
出遅れたもう一人の友達が登れず、コロに追いかけられている。
ジャングルジムの周りをグルグルと、ちびくろ・さんぼの虎ように回り出した。
もちろん、ずっと回っていてもコロがバターになったりはしない。
「早くジャングルジムに登れ!」と言うも、登る瞬間に噛まれると思っているのか、なかなか登れない。
ついには「もぉ、助けてよぉ~」と泣きながら走っている。
ヒョイと登ればいいのに、泣きながらグルグル回り続ける状況が可笑しくなり、私と飼い主は大笑い。
仕方なく、私と飼い主で足を出したりしてコロを引きつけ、やっと3人とも登ることができた。
これがコロとの最後の一番の思い出だ。
その後、抜け出せないように、しっかり繋がれたコロは大人しくなった。
自転車で行ける範囲だが、また同級生一家は引っ越していった。

その2へ、つづく。

スポンサーリンク
 

スポンサーリンク