ゴッホより普通にラッセンが好き
怖い版画の販売
昔の話だが、街中で女性がアンケート調査のように近づいてきて、絵の展示会場へ移動し、絵を購入させる商法があった。
ある時、私にも話し掛けられた。
でも、その女性は販売する自信がないようで、自分にはこの仕事は不向きと感じていたようだった。
とりあえず、時間を過ごすために「買わなくていいので、絵を一緒に見てほしい」とお願いされた。
これが演技だったら凄いが、とても演技には見えなかった。
話したら同じ年で、共通の知り合いがいたこともあり、一緒に会場へ行くことにした。
当時の定番のヒロ・ヤマガタとクリスチャン・ラッセンの絵がメインで展示されていた。
原画もあったが、原画は驚くほどの金額。
そして、版画が数十万円で販売されていた。
当然、ローンを組ませる用意がされている。
話し掛けてきた女性は申し訳なさそうにしていたが、途中、ベテラン女性の方に代わり、話術が凄かったが、当然、買うつもりはないので鑑賞だけした。
その後、原画は価値はあるようだが、やはり版画は、かなり値下がりしている。
芸人の永野が、とんねんずのテレビ番組で「ラッセンのネタをやっているのに、ラッセンの絵を持っていないのはおかしい」と絵を買わされていた。
やはり価格が低めの版画を購入していたから、購入金額より価値が下がったと、テレビで言っているのを見た記憶がある。
検索したら、約62万円で購入したものが、買取価格は7万円だったと掲載されていた。
知り合いの女性でヒロ・ヤマガタの版画を買った人がいたけど「別に好きで買ったから価値なんてどうでもいい」と語っていたのを思い出した。
スポンサーリンク