淡い子供の恋話
切ない子供の恋
子供が幼稚園の頃、子供のことを好きな女の子がいた。
何人かの女の子にお手紙もらっていたが、女の子たちもいい加減で、いろんな男の子に変えながら手紙を渡す恋多き乙女な感じの女の子がいる中、子供のことを一途に想ってくれる女の子が1人いた。
その子の家族同士で遊ぶようになり、果物狩りに出掛けたり、両親が忙しい時は女の子を預かり、こちらの自宅にて遊んでいた。
妻は女の子の母親(以後、Aさん)と2人で食事に行く仲になっていた。
Aさんは、いずれ旦那さんの実家に一緒に住む流れになっており、それが嫌でストレスになっているようだった。
旦那の転勤により新たな住まいを探しており、不動産にいっては物件探しをしていた。
旦那の実家から通えるエリアで、すでに実家へ引っ越した方がよさそうだが、それを頑なに避けようとしていた。
Aさんはイライラが貯まっており、幼稚園のママさん会の時、Aさんが遅れて参加するようで、妻が「今、物件探しをしていて、それで遅れるみたい」とママさんたちに話したのを、憤慨して「プライベートなことをベラベラしゃべらないで!」と怒ったようだ。
さらに、LINEに怒りの長文が送られてきた。
こちらは物件探し中、子供を預かっていたのに、そんな言い方はないんじゃないかなっと思った。
旦那の実家の話などはしていなく、ただ「物件探し中」としか言っていないのに、なぜそんなに怒るのか理解できなかった。
おそらく、イライラのすべてを妻にぶつけた感じだった。
妻は号泣しており、それ以来、縁は切れた...。
女の子は、うちの子供のことが大好きだったので、ちょっとかわいそうに思えた。
うちの子供を見つけては駆け寄ってきて、ぎゅ〜っと抱きしめ、話している時もじ〜っと子供の顔を眺めており、本当に好きなんだなっと思っていた。
今回の経緯を幼稚園のママさん会の幹事の方に話したので、それ以降、ママさん会にAさんへ声を掛けることはなくなった。
途中で女の子は幼稚園を変更しており、妻が声を掛けて、参加しているのもあったからだ。
それを思い出したキッカケは、部屋を片付けていたら、その子からのお手紙が大量に出てきたからだ。
妻は当然「いらない」と言い、子供も「いらない」ということなので処分することにした。
悲しき恋物語でした。
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