三つ編みの雪ちゃん
私が小学6年生の頃、保健室を掃除するグループになっていた。
その中の女子で、背が高く、赤毛のアンのような三つ編みの雪ちゃんがいた。
ハーフっぽい顔立ちだった。
雪ちゃんは、別の男子が好きとの噂があったので、私と噂になったりしないから、話しかけやすかった。
よって、保健室でよく話すようになった。
女子が保健室へ青いビニール袋を持ってきた時、雪ちゃんがテキパキと対応していた。
本当に無知だったので「その青いビニール袋は何?」と聞いたら、雪ちゃんが「内緒」と答えた。
私は気軽に話せる女友達ができて本当に嬉しかった。
恋愛対象ではなかったので、より話しやすかった。
雪ちゃんは精神年齢が高く、お姉さんのようでもあった。
しかし、中学生になり、ある女子が「雪ちゃんのこと好きなんじゃない?」とイジり始めた。
「こいつ最悪だぁ〜」と思っていたら、別の子からも聞くようになり「誰から聞いたの?」と尋ねたら「雪ちゃん」と答えた。
「えっ〜〜〜!!」
本人がばら撒いてどうするの?と思ったが、それ以降、雪ちゃんと話すことはなかった。
中学、高校と同じだったのに、噂になる中1の最初の頃までしか話せなかった。
誤解を解きたかったが、話す機会がなかった。
意識され、避けられている感じがあり、以前は挨拶を交わしていたのに、無視されるようになった。
雪ちゃんが1人で居る時に、話しかけようと思った時もあったが、告白と勘違いされそうだったので、こちらも話掛けづらくなっていた。
あの時、噂にならなければ、ずっと友達でいられたかもしれないのになっと思うのだった。
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