私が子供の頃の夏休みといったら、寂しい思い出がほとんど...。
子供と一緒に遊んでくれる親じゃなかったから、家に居たら邪魔者扱いされ、外に出掛けるしかなかった。
暑い中、友達の家を回り、一緒に遊んでくれる人を探した。
だいたい1日目は楽しく遊んでくれるが、2日目になったら、また来たっという顔をされ、家の奥へいき、しばらくして戻ってきて「親戚が今から来るから」と子供でもわかるウソをつかれた。
本当に切なかった...。
普通に「今日は一緒に遊びたくない」と素直に言ってくれた方がよかった。
さすがにウソをつかれた家には二度と遊びに行かなかった。
いい友達の家から回り、だんだん嫌な感じの友達へとランクを下げていく。
嫌な友達でも一緒に遊んでくれ、時間が潰せるだけ、まだマシだった。
そんな思いをして育ったから、私は子供と一緒に遊ぶようにしている。
ゲーム「ぼくのなつやすみ」みたいな日
ゲームの「ぼくのなつやすみ」にハマった人は多いだろう。
私は2まで遊んだ。3以降は対応するゲーム機種を持っていなく遊べなかった。
「ぼくのなつやすみ」みたいな日を過ごした時が、一度だけある。
それは、たまたま年上の人たちと遊ぶことになった時だ。
2、3学年が違うだけで、遊び方がまったく違く、私にとって大冒険だった。
川や山での大冒険
ある日、同級生の数人と遊んでいたら、年上の人たちと合流し、一緒に遊ぶことになった。
まずは川遊び。
川遊びっていったら、川に入って水をパシャパシャして遊ぶイメージだったが、年上の人たちは川の中に入って、どんどん歩いていくのだ。
知らない場所まで進み、元に戻って来れるか、だんだん不安になってくる。
でも、見たことのない景色にワクワク感の方が大きかった。
腰の高さまで水がきて、これ以上深くなって、足がつかなくなったらどうしよう?と思い、同級生に「大丈夫かな?」とお互いに不安な表情をしていたが、その時がピークの深さで安心した。
時々、立ち止まってはゲンゴロウやタイコウチを捕まえて見せてくれた。
どこまで行くのだろう?と思っていたら、ようやく川からあがり、山の中へ入っていった。
山というより、林だったかもしれない。そんなに坂道はなかった記憶がある。
散策しながら、クワ捕り(クワガタ捕り)がはじまった。
進んだ先に、TVCM「この木なんの木」のような大きな木があった。
となりのトトロのような世界観で、周辺がキラキラして見えた。
その大きな木の下に入り、見上げると枝にカブトムシのオスがいるのを私が発見した!
すると、年上の人が木によじ登って枝を揺らして、カブトムシを落とし、木から飛び降りて、カブトムシを捕まえた。
同級生だったら横取りされる流れだが、その年上の人は私のところにきて「最初に見つけたのはお前だから、このカブトムシはお前のだ」と言って渡してくれた。
もちろん、ジ〜ンときました。
カブトムシもキラキラ輝いているように見えた。
帽子の隙間にカブトムシを入れ、浅めにかぶった。
再び、川の中を歩いて帰ったが、帰りは早く感じた。
そのカブトムシを大切に飼いました。
その日はまるで「ぼくのなつやすみ」のような冒険の日だった。
もう一度、あのカブトムシを捕まえた木に行ってみたいが、まったく場所がわからない。
グーグルマップで見ても、どう進んでいったか不明だ。
よって、あの場所は記憶の中での場所でしかない。
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